包茎への意識

雑誌の広告やインターネットには、病院に頼らず自分で包茎を治す方法というのが紹介されています。
この方法で包茎を治療できる可能性があることは否定しません。しかしやり方次第では、包茎が悪化してしまったり感染症にかかることもあるので、細心の注意が必要です。

【自分で包茎を治す方法】


病院に頼らない包茎の治療方法としては、以下のようなものがあります。

・剥き癖を利用したグッズの利用
包皮には柔軟性があるのが特徴です。ずっと剥いたままにしておくと、この癖がついて包茎が解消されることがあるのです。これを利用したリングなどの器具が販売されています。

・包皮口を少しずつ広げていく方法
グッズを用いる場合もありますが、多くは自分の手で行います。少しずつ包皮の入り口を引っ張って開きやすいようにしていく方法です。これはカントンになりやすいような重度仮性包茎や真性包茎の方向けの治療方法です。

以上の他にも様々な方法が提唱されています。医学的に効果が立証されているとはいいがたいですが、包皮が伸びる性質があるのは確かですし、実際にこれらの手段で包茎を解消した人もいます。

【ケガに注意を!】


これらの方法が危険だと言われる理由は、包皮や陰茎のケガに結びついてしまう可能性があるからです。器具や手で無理やり包皮を引っ張ると、裂傷(裂けてしまう)が起きたり亀頭に小さな傷が入ってしまったりすることがあります。
部位が部位なだけに、これらの傷からウィルスや雑菌が侵入する可能性もあります。細菌が入り込むと、炎症が起きてしまうこともありますし、性病にかかってしまうことすら考えられます。
更に、亀頭や包皮の内側に傷が入ってしまうと、治癒する際に亀頭と皮が癒着してしまう可能性があります。一度癒着が起きると、これを剥がすのは非常に難しくなってしまいます。真性包茎の半分は、後天的な理由で癒着が起きてしまったことが原因です。
「包茎を軽くするつもりが、真性包茎になってしまった」ということすら考えられるのです。

自分で包茎を治そうとする場合には、傷が入らないように慎重に行うようにしましょう。もしもケガをしてしまったら泌尿器科などで診断してもらうようにすると確実です。

自分で行う包茎治療はお金もかからず、切除も伴わないので非常にとっつきやすいのは事実です。その反面リスクも大きいということを知っておくことが重要です。
病院に相談に行くのが基本でしょう。

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