保険医を選ぶ
包茎の治療を行っている病院は、泌尿器科と形成外科(美容クリニック)の2種類です。
健康保険を適用できるのは、泌尿器科です。自由診療ではなく、保険医を選ぶことで「ぼったくり」を逃れることができるという利点があります。
その分、柔軟性に欠け選択肢が狭まるというデメリットもあります。
【保険医の種類】
包茎の手術で保険を適用できるのは、包茎が病気と認定されたときのみです。原則、仮性包茎は病気と認定されることはありません。重度の仮性包茎であってもほとんど認定が下りないのです。保険を使えるのは、カントン包茎や真性包茎の場合のみです。
保険医は、大学病院・公立病院と町医者の2種類があります。
<大手の病院>
大学病院、公立病院(県立・国立・市立・都立など)です。紹介状が必要なこともありますし、長い時間待たされる恐れもあります。しかし高度な先端技術・知識を持っている医師から手術をしてもらうことができます。ですが診察した医師と執刀する医師が異なる可能性も高く、じっくりと相談できないという可能性もあります。
<泌尿器科の医院>
個人経営の町医者です。地元密着型で経営していることが多く、評判などの情報を収集しやすいというメリットがあります。診察する医師と、手術をする医師は一致することが多いのも特長です。
【保険医を利用するメリット】
保険を適用する最大のメリットは、料金の安さでしょう。10万円以上が相場と言われている美容クリニックでの手術に比べてかなり安い料金で済みます。具体的には、1~3万円程度です。難しい手術なら5万円程度になる可能性もありますが、それでも自由診療よりは安いですね。
実は、保険医のメリットは他にもあります。保険を使う場合には、国に治療内容を伝えないといけません。適切な治療が行われているかどうかが審査されるのです。そのため、勝手な治療はしづらいのです。悪徳商法に近いような治療はほとんど行われないと思っていいでしょう。安心感が保険医のウリです。
【保険医利用のデメリット】
仮性包茎などは保険を適用することができません。自由診療としての治療・手術は可能ですが、病院によっては仮性包茎は治療しないという方針のところもあるようです。
また見た目の美しさよりも「治療」の方に力を入れるので、形に支障が出る場合もあります。手術方法も保険医だと限られてきます。
選択肢を広げたいなら包茎クリニックがいいでしょう。