包茎手術の失敗の例

包茎手術においては、医療事故と呼べるような明確な失敗はほとんどありません。
しかし事前のコミュニケーションがうまくいってなかったり、副作用的な反応によって機能が少し低下したりするケースがあります。
医師の側からすると失敗ではないのですが、患者の側からすると「失敗」だったというケースも多いのです。

以下では、「失敗」の実例を少し紹介いたしましょう。

【見栄えをよくするために手術したのに、手術痕が…】
メスを入れるからには、手術の痕はどうしても残ってしまいます。このことをきちんと理解せずに手術に臨んでしまうと、「失敗した」と感じてしまいます。
最近の術式の中には、手術痕を目立たせないようにするものも登場してきています。しかしこのような手術は、医師の経験と高度な技術が必要です。医師の執刀回数や成功率など、事前に質問しておくといいかもしれません。執刀する医師の情報をまったく開示しない病院は、信用できないおそれもありますので、注意するようにしましょう。

手術には傷はつきものだ、ということをしっかりと知っておくことも重要です。

【性機能に障害が…】
これには、明らかなミスの場合とそうでない場合とがあります。
包皮(亀頭を包んでいる余分な皮)には、性交のときに性器同士の摩擦を軽減する役割があります。これを減らしてしまうと、摩擦が大きくなり女性器への負担が大きくなります。これは、皮が減ってしまった以上は仕方のないことです。脱包茎した以上は覚悟しなければならない副作用のようなものです。包皮の内側を切ったことで、性感が鈍くなったなどのケースもミスとは言い切れないでしょう。もっとも、そのような可能性があることは、事前に伝えておくべき義務があったと主張することも可能でしょう。ただ医師の中でも見解が割れている部分ですので、裁判などで勝てるかどうかは微妙なところです。これらの手術に伴いデメリットについては、事前に自分で情報収集しておくことが大事です。

ところで、皮を切って縫合する際に神経や血管などの接続が上手にいかない場合があります。これが原因で性機能に障害が出たなら、明らかな医療ミスです。(もっとも医学の知識がない素人が、医療ミスを立証するのは非常に困難ですが…)
国民生活センターや弁護士などに相談をすることを勧めます。

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