包皮輪、包皮口

包皮輪とは、包皮の折り返し部分のことです。包皮口と呼ばれることもあります。

【包皮輪とは】
包皮とは、ペニスの先端部(亀頭)を包んでいる皮のことです。これが余った状態のことを包茎と呼んでいます。日本人の3人に2人は包茎といわれています。
包皮には、粘膜状の内板と茶色丈夫な外板との二つがあります。内板は、通常の状態(勃起していない状態)のときの包皮の内側です。外側が外板です。
平常時に、内板と外板の折り返し地点となっているのが包皮輪です。包茎の場合には、包皮の先端は輪っかのようになっています。このため包皮輪と呼ばれているのです。亀頭の入り口となっていることから、包皮口とも呼ばれています。

【カントン包茎と包皮輪狭窄症】
包皮輪が極端に狭いと、亀頭を完全に露出させるのが困難となります。亀頭を完全に露出させることができない場合には、真性包茎と呼ばれます。剥いて露出させることができる場合には、仮性包茎と呼ばれいます。
仮性包茎の中でも、剥く際に痛みが伴う場合には「包皮輪狭窄症」と呼ばれます。狭窄症の場合よりも包皮輪が狭く、剥いてしまうと元に戻りづらくなってしまったという状態がカントン包茎です。狭窄症の場合には、痛みや多少の締め付けが問題となります。これに対して、カントン包茎は締め付けが強く血流が悪くなってしまいます。最悪の場合には、ペニスの機能が失われてしまいます。

【包皮輪を広げるためには】
包皮口は拡大させることができるといわれています。
まず、勃起したときに少しずつ広げていくという方法があります。次に、包皮をひっくり返した(根元まで剥いた)状態で勃起させて拡張するという手段も考えられます。他には、手や道具を使うことも可能です。
いずれの方法にせよ、無理をしすぎないことが大事です。特に2番目の方法はカントン包茎となってしまう可能性もあります。無理矢理広げようとすると、裂傷や出血の原因となってしまいます。包皮の内部で出血すると、亀頭と内板が癒着してしまう可能性もあります。また、陰部の傷は感染源となってしまう可能性もあります。
「無理のない範囲で少しずつ」というのが非常に重要です。
最近では、ステロイド剤を用いることで包皮を柔らかくして剥くという方法も存在しています。狭窄を伴っている場合には、泌尿器科や包茎クリニックに相談してみるといいでしょう。

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