包皮輪狭窄
包皮輪狭窄(ほうひりんきょうさく)とは、亀頭を覆っている皮の先端部が狭い状態のことを指します。
【包皮輪狭さくとは】
用語が難しいので、順に説明していきましょう。
ペニス(男性性器)の先の方の、皮が薄く張っている部分を亀頭(きとう)と呼びます。それ以外の部分を陰茎(いんけい)と呼びます。
亀頭の部分を包んでいる皮のことを包皮(ほうひ)と呼びます。包皮が余っている状態が包茎ですね。包皮の先の方の部分を包皮口とか包皮輪とか呼びます。
仮性包茎と呼ばれる症状は、普段は包皮が亀頭を覆っているけど勃起すると亀頭があらわれる状態を指しています。軽度の仮性包茎の場合には、皮を引っ張ると剥くことができます。しかし包皮輪が狭いと露出させることができません。少し無理すると剥くことができるのですが、このときに痛みを伴います。
このような状態のことを包皮輪狭窄と呼んでいるのです。
無理やり剥くと包皮が破れてしまうこともありますし、陰茎が締め付けられて様々な問題が起きることもあります。
【カントン包茎と包皮輪狭窄】
包皮輪狭窄は、カントン包茎と非常に似ています。人によっては、同じ意味で使うこともあります。
共通点は、包皮口が非常に狭いということです。
違いは、カントン包茎の場合には無理やり剥いたら元に戻すのも困難ということです。包皮輪狭窄が悪化したらカントン包茎というイメージですね。カントン包茎になってしまうと、包皮口が陰茎を強烈に締め付けてしまいます。これによって血液などが循環不良を起こしてしまいます。その結果、うっ血してしまい赤紫に腫れてしまいます。最悪、血液が不足し細胞が死んでしまいます。この場合には、ペニスを切断しなければならなくなってしまいます。カントンの状態になってしまった場合には、すみやかに病院にいくようにしましょう。
カントン包茎になるような状態でも、少しずつ包皮輪を広げていくことで包皮輪狭窄、そして通常の仮性包茎へと治療していくことが可能です。無論、無理して拡大しようとすると怪我の元になりますし、カントンになってしまうこともありますので、病院で治療してもらいましょう。
包皮の炎症などによって包皮輪狭窄が悪化することもあります。この場合、カントンにまで発展してしまうこともあるので十分に注意しましょう。早めの治療が重要です。