包皮小帯
包皮小帯とは、亀頭の裏側と陰茎(包皮)とを繋いでいる筋のことです。
性感帯としても有名です。
【包皮小帯とは】
包皮とは、ペニスの先端部(亀頭と呼ばれる亀の頭のような形をした部分)を覆っている皮のことです。亀頭以外の部分を陰茎と呼びます。
亀頭の先端には尿が通る穴が開いています。この穴の下の部分(亀頭の裏側の部分)と包皮の間には筋状になっている箇所があります。
この部分のことを包皮小帯と呼んでいます。陰茎の筋ですから、陰茎小帯とも呼ばれています。(女性の陰核にも同様の筋が存在しています。これは陰核小帯と呼ばれています。)
俗に「ウラスジ」と呼ばれている部分です。
性感帯としても知られており、この部分を愛撫することで男性に快感を与えることができます。厳密には、性感帯は包皮小帯自体ではありません。この部分の奥にある組織が性感帯なのです。ですから、仮に手術で包皮小帯を切除しても性感に影響を与えることはありません。もっとも神経などが上手に接続できていないと亀頭の部分などの感覚に異常が出ることもあるようです。
【包皮小帯の伸長】
幼児期には包皮小帯はあまり長くありません。そのため、この時期に皮を剥くと突っ張ってしまい下向かってに反ってしまいます。ペニスの成長と共に、包皮小帯も伸びていって勃起時のペニスは上向きになっていきます。
技術が未熟な医師が包茎手術をした場合、包皮のバランスが悪くなってしまうことがあります。この場合、幼児期のように包皮小帯がつっぱってしまうことがあります。
【包皮小帯の切除】
かつては包皮小帯を取り除くと早漏が治ると考えられていました。そのため、包皮小帯の切除手術も一般的でした。現在では、早漏治療には効果がないとされており、包皮小帯切除術はほとんどみられなくなりました。
手術で切断するのは、つっぱってしまい性交時に痛みが生じるような場合のみになっています。この場合には、性生活に支障が出ていますので保険治療の対象となります。保険を適用した場合、費用は1万円から3万円程度で済みます。
中には、「包皮小帯が気持ち悪い」と考えて取り除くという方もいます。この場合、生活に支障はでておらず美容整形と同じ位置づけとなりますので、保険は適用できません。自由診療の場合には、10万円以上の出費を覚悟しておいたほうがいいでしょう。