4型真性包茎
かつては包茎は仮性包茎・カントン包茎・真性包茎の3つに分類されていました。しかし日本人の大半は仮性包茎です。これでは大雑把過ぎると非難されてきました。
これに対応するための分類が、1~4型までの4分類法です。仮性包茎が2型と3型とに整理されたのです。しかし4分類法でも、真性包茎の定義は変わりませんでした。
4型真性包茎は、いわゆる真性包茎と同じ意味です。亀頭がほとんど露出できず、皮を剥くことができない状態のことを指します。
【4型真性包茎とは】
4型は、亀頭の露出がほとんどなく、翻転(皮を完全に剥くこと)ができない状態のことを指します。普段は亀頭がほとんど出ていなくても、翻転することができる場合には3型に分類されます。ひっくり返すと元に戻らず、血の流れが止まってしまう場合にはカントン包茎と呼ばれます。カントン包茎は、状態というよりも症状のことを意味するため4分類法では独自のカテゴリーが設けられなかったのです。
4型が翻転できない理由は2つに分けられます。
・先天性真性包茎:亀頭を覆っている皮(包皮)の入り口が極端に狭い場合です。
・後天性真性包茎:亀頭と包皮とが癒着(へばりついている状態)している場合です。
先天性の場合には、癒着も併発していることが多いです。
癒着の原因は、恥垢の溜まりすぎ・包皮の怪我など。無理をして皮を剥こうとすると、包皮や亀頭に傷が入ってしまい、その傷が回復する際に癒着が起きてしまうのです。よく「包茎を自力で治す方法」というのが紹介されますが、慎重にしないと真性包茎になってしまうことがあるので注意が必要です。
真性包茎は医学的にも病気として扱われています。そのため、治そうとするのならまず泌尿器科や包茎クリニックなどの専門家に頼るのがいいでしょう。
【4型のデメリット】
真性包茎は、包茎のデメリットをすべて持っています。
・くさい
・早漏
・性交が困難
・不潔
というのが4型の特徴です。
皮を剥くことができないのですから、恥垢は基本的に溜まる一方です。風呂でお湯につけてから洗浄するという方法もありますが、完璧ではありませんし、できないような重度の方も珍しくはありません。恥垢は細菌や性病の温床となっています。悪臭の原因ともなります。
皮で覆われているため、刺激に慣れておらず早漏がちになります。また勃起時には皮が突っ張るため性交に支障がでます。
4型の方は病院で治療をしましょう。