病気の原因になる不潔な包茎
包茎の方。そのまま放置していると病気になってしまうこともあります。
包茎自体は病気ではないのですが、どうしても不潔になりがちです。これによって病気が引き起こされてしまうのです。
【包茎は不衛生?】
包茎だからといって不潔だとは限りません。包茎の方でもきちんと手入れをしていれば、清潔を保つことができます。
亀頭に皮がかぶっていると、恥垢が溜まってしまいます。これを放置していると嫌なにおいの原因になりますし、雑菌の温床にもなります。
「包茎=不衛生」なのではなく、「恥垢=不衛生」なのです。
皮を簡単に剥くことができる軽度の仮性包茎の方なら、意識すれば清潔にすることができるでしょう。しかし包皮の入り口が狭い方や真性包茎の方は、洗浄したくてもできません。普段めくることができない皮の内側では、恥垢が溜まって雑菌が繁殖しているのです。
【恥垢が引き起こす病気】
恥垢は、雑菌をたくさん含んでいます。エイズなどのウィルスの感染源になっているという研究結果もあります。
包茎だと以下のような病気になりやすいといわれています。
<亀頭包皮炎>
雑菌によって亀頭の部分(陰部の先の膨らんでいる部分)が腫れてしまう病気です。これを何度も繰替えすと、包皮(亀頭を包んでいる余った皮の部分)がだんだんと固くなっていってしまいます。最終的には「閉塞性乾燥性亀頭炎」という病気になってしまい、真性包茎のように亀頭部分が完全に皮で覆われてしまいます。ガサガサと乾燥しているので、性交にも影響が出ます。
この状態になってしまったら治療に保険を適用することができます。
<陰茎がん>
陰部が癌になってしまうこともあります。珍しいガンですが、自覚症状もなく気がついたときには転移していたというケースもあります。
割礼(宗教的な理由で子供の包茎手術を行うこと)が行われている地域では、陰茎ガンの発生率が低いといわれています。このため、包茎と関係があるのではないかと考えられています。
<ケーラー紅色肥厚症>
亀頭部分が赤く炎症してしまう病気です。恥垢に含まれる雑菌が原因だと言われています。
<子宮ガン?>
子宮ガンの原因は、ヒトパピローマウィルスだということが明らかになっています。かつては、このウィルスは男性ペニスの恥垢に発癌物質があるといわれていました。が、最近では主な原因は性交による感染だと分かっています。包茎=子宮ガンという知識は誤りです。